【派遣のすすめ】無期雇用派遣について

新潟の総合人材サービス、スタッフエースの五十嵐です。

 

今回は、派遣スタッフの無期雇用転換についてお話させて頂きます。

 

無期雇用派遣は、2015年の派遣法改正以降の派遣スタッフの雇用安定措置の

ひとつとして表現された言葉です。

 

 

先日のブログで、派遣には3年ルールという抵触日があるというお話をさせて

頂きました。詳しい話は↓

 

【派遣のすすめ】2つの抵触日について(事業所の抵触日/個人の抵触日) – スタッフエース|新潟の事務系求人情報サイト (staff-ace.net)

 

法律上、同じスタッフは、そこがどんなに自分に合っていて働きやすい環境でも、派遣として3年を超えて

同一の組織(課単位)で就業することはできません。

 

ただし、派遣元と期間の定めのない(無期)雇用契約をすることで、同じ組織で

派遣スタッフとして、3年を超えて就業することが可能になります。

 

この無期雇用派遣は、法改正が行われた2015年以後、その3年目にあたる2018年以降

増加傾向にあります。

2019年6月の無期派遣労働者は550,625人で前年比約41%増

2020年6月の無期派遣労働者は610,683人で前年比約11%増

※厚生労働省「労働者派遣事業報告書」参照

労働者派遣事業の事業報告の集計結果について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

有期派遣スタッフは、3か月間や半年など、期間の定めのある雇用契約となりますが、

無期の派遣スタッフは、文字通り期間の定めのない雇用契約です。

 

ただしあくまで派遣社員として派遣元と期間の定めのない雇用契約をしているだけで

正社員ではありません。

同一組織で、制度上3年を超えての就業が可能になっただけで、

派遣先と派遣元の派遣契約が切れる場合もあります。

 

しかし、雇用契約は生きていますので、雇用主である派遣元からは、

他の派遣先を案内されるということになります。

 

◆無期雇用派遣のメリット、デメリット

 

では、有期→無期になることで、何かメリットはあるのでしょうか。

 

無期派遣労働者の就業規則は派遣元によって異なります。

給与ベースがそのままという会社もあれば、昇給して賞与もなんて派遣元もあるかもしれません。

 

 

メリットというか、こんな方にはお勧めできるというお話です。

 

現在の働き方に一定の満足があってというところが前提になりますが。

 

同一組織で派遣就業をしているが、現在は3か月更新。

もう少しで3年目に到達。

次の就業先を考えなくてはいけないが、今のように家事育児を無理なく両立できる

就業先はなかなかない。できれば子供が中学生に上がるまでは今のままが良い。

幸い現在の派遣先には一定の評価をもらえているようだ。

 

また、もう少し安定的な働き方をしたいという方には良いかもしれません。

更新の度にヒヤヒヤしている状況があるなら期間的には安定的な就業が可能です。

 

たとえ派遣元と派遣先の契約が切れたとしても、新たな就業先を見つけるまでの待機期間中も

雇用契約は生きていますから、安定的な収入の確保も出来ます。

 

では、デメリットは・・・

 

先程もお話したように、無期雇用は、あくまで派遣元との雇用関係に対してであって

現在の派遣先が永遠に確保される契約ではありません。

派遣先と派遣元の契約が切れた時点で、別の派遣先に何てこともありえます。

 

ココが最大のデメリットと言えるでしょう。

 

また、3年経過時に派遣先での直接雇用がなかったことを考えると、無期雇用になった

3年目以降の直接雇用の可能性は低いと言えます。

 

◆結論として

無期雇用派遣は、正社員でなく、あくまで派遣の延長上にある制度と言えます。

無期雇用転換にあたっては、そのメリット、デメリットの理解が必須です。

 

派遣元に、内容をよく確認し理解することが重要です。

その際、派遣元の担当者が、あなたの身になってきちんと説明してくれるか確認しましょう。

 

デメリットがあっても、今後のキャリア形成において、同じ組織で3年以上の派遣就業が

必要であれば申し込みをすることを勧めします。

 

 

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